2005年12月20日

12/10 カーネーション『HURRICANE NIGHT』 SHIBUYA-AX

あーー、12月って本当に忙しいよ。先生じゃないけど走ってるよ、もう。
ってことですっかり遅くなってしまった。仕事の早いハリケーンが既にセットリストも写真もUPしているし、ライブの全容もあちらやこちらの素晴らしいレポであがっているので、私は感想と妄想だけにしよう。いやそれが長いんですけど。

まずは手に入れたグッズたちどーん!

hurricane.jpg

DVD はサイン色紙付♪ Tシャツ、カレンダー、それから直枝さんちからやって来た「YOUNG WISE MEN」のアナログ(!!)と、前に青山で目の前で売切れて悔しい思いをした「OKHOTSK PUNCH EP」も。

* * *

幕前の特設ステージに直枝さんがおもむろに出てきたときは、その蝶ネクタイ姿に驚くというかウケた。「気楽にやろうぜ」みたいに、前説でもあるのかな?と思ったのだが、まずひとりで「BUFFALO」。この曲の存在は噂には聞いてたけど、聴いたのは初めて。

それから、朝礼台に登るみたいな階段から大田さんと矢部さんが登場。矢部さんのこのクリーム色のスティールギターはおニュー? それにしても矢部さん、超カッコよくないですか!? 新しいメガネはこの衣装を意識したのかな、なんか明治時代の人みたい〜。

ここはリボンマイクというのが1本あったのだけど、これは周りの生音なんかも拾って、非常にアコースティックなものを伝えるのに適しているマイク、なんだとか。で、「やめておくれ」〜「魚藍坂横断」。とってもあったかい感じのステージだった。

* * *

メンバーは幕の向こうに消え、しばしのセッティングのあと、「Rock City」のイントロが! けどなんかキーボード??と思ったら、中央からゆっくり幕が開いて、そっか、ヴィブラフォン! ゲストの香取良彦さん、これがすんげーかっこえーのよ! 「100人のガールフレンド」も、とっても妖しく色っぽい感じ。いやあ、かっこええ! ヴィブラフォンってこんなにかっこええ楽器だなんて知らなかった。

「5人から3人になったおれたちが、全てに勝ち続けるためには、常に『前例のないロックバンド』でなければならない。トリオにヴィブラフォン、これはないだろう!」と。

ここで香取さんはいったん退場し、春『以降』に出る予定の新アルバムからの新曲「SOUL POWER」。ホント楽しそうで軽快でいい曲だなぁ。そして「愚か者」〜「シケイロス」と続く。

それから私的ハイライトその1の「New Morning」。5人バージョンとほぼアレンジが同じで、私の頭の中では最初から最後までずーーーっと棚谷さんのピアノの音が鳴っていた。だから、本当に単純に音が足りないだけ、だったはずなのに、なんかこう、ぐわわっと伝わってくるものがあったのだ。

あえて、モトのアレンジで演ったっていうところに、ものすごい「潔さ」と「自信」を感じた。3人の「Edo River」を初めて聴いたときとは全然印象が違う。ここで休憩に入ったんだけど、ちょっとしばらく言葉にならなかったなぁ。

* * *

休憩後、登場した3人はいつものスーツ姿。最近定番の「SUPER ZOO!」〜「やる果て」に続く「MY FAVORITE BOAT」では、直枝さんの声が高音部になると一瞬ぶわっと若返ったような気がしてちょっと不思議な感じ。

そして、青山さんを迎えての「なにかきみの大切なものくれるかい」。重たいロックなこの曲にブルージーな青山さんのギターが効いてる。「Superman」では、直枝さんと大田さん、青山さんのコーラスがすんごいゴージャス。青山さんてあまりこういう POP な印象がなかったので、なんかカワイイ、なんて言ったらおこられる?

それから香取さんも加わっての「ハリケーン」。こーれーがまたスゴイ。3人だけでもとんでもなく分厚い雰囲気を醸し出してたのに、香取さんと青山さん、もうヤバすぎ。

そして今回の私的ベストナンバー「Parakeet Kelly」。ちょっとこのあたりから暴走します・・・。

もうねもうね、この曲を演っちゃうっていうだけでビックリなんだけど、まずは香取さんをフィーチャー。前のツアーのときにも、シュンくんや中森さんをフィーチャーしたインストを演ったなぁというのを思い出してじーんとする。一呼吸置いて今度は青山さんをフィーチャー。うわあ、青山さんが乗るとこんな風になるのかぁ!と、またまたじーん。そんな風に少しずつアクセントを変えて繰り返されていく。うー、すごい・・・。

それにしても矢部さんが全然見えないのだ。矢部さんがピアノだったというのさえ、あとから聞いたんだよ。これはまさか・・・と思ってはいたけどね。で、最後のブレイクで突然矢部さんの力強いドラムが。その最後のドラムがもんのすごくって、ああーこのドラムの凄さって、うう、見たかったよう見たかったよう!

曲が終わって、あまりの衝撃に「すげえ・・・」とつぶやいてぼーっとしているうちに、ステージ上民族大移動。でもあんまりぼーっとしていて、一緒に見てたツカサさんに「ほら、大田さん、ギター持ってるよ」と教えてもらうまで、ステージの上で何が起こっているかに気づいてない私。

ええええっ??直枝さんがベース?? 矢部さんはスティールギターで「グッバイ!夕暮れバッティングマシーン」。コーラスは青山さん。大田さんはすっごく気持ち良さそうにギターを弾いて歌を歌い、一方直枝さんは、譜面を見ながら慎重に、口をへの字にして職人ぽい感じ。

で、次は・・・矢部さんが・・・ベース? そして大田さんはドラム! 直枝さんはピアノで「ハンバーガーですね」。うーわー、この曲をライブで、しかもこんな形で聴けるなんて思ってもみなかった。もうびっくりーでクラクラ。矢部さんがニコニコしてて嬉しそうだったなぁ。

もうこーんな盛りだくさんで混乱しきってるところへ「摩天楼に雪が降る」。うわあ、またまたトリオ初?? しかもなんだこの空気は! もういろいろありすぎてシークレットゲストのことなんか忘れてたら・・・。うわあ、鳥羽さんだよ! 一気に涙がぶわっと溢れる。うーそーでーしょーー!?と思ったらなんか頭のおくがきぃんとなって、意識が上の方へ持ち上げられるような感覚に包まれる。

で、そのまま「さざなみ」。ぐーわー。鳥羽さんがソロに入ったとき、ああーもう、これよこれっ! なんてしっくり、よく知っている、懐かしいギターなんだろう。

「さざなみ」が終わると、鳥羽さんは大きく客席の声援に応え、思わず大田さんと抱き合って、一言も話すことなく退場してった。大田さんと抱き合ったときの、本当に嬉しそうだった2人の顔が忘れられない。うっすら泣いてたんじゃないかってくらい。

このスペシャルゲスト:鳥羽さんはもう、「驚き」を通り超えて「ショック」だった。本編あと3曲、セットリストみても全然思い出せないんだもの。

このあと、アンコール、鏡割り、そして全員呼び込んでの「煙突」。だけど私、完全に記憶が飛んでるのよ。確かに足がつりそうなくらい飛び、踊り、歌いまくっていたはずなのだけど、再び出てきた鳥羽さんと青山さんと、それから香取さんという「絵」を思い出せないの。悔しいことに。

* * *

ライブが終わると、かなりの確率でぼうっとしていることが多いのだけど、この日は本当に何がなんだか分からなかった。ライブは本当に本当に良かった。これでもかこれでもかと出てくる演出に何度でも「ヤラレタ〜」と思い、じーんときて、だけどなんかいつもと違うこの感じ。

それがねえ、ライブ後 2〜3日して、それがなんなのか、ようやく分かったよ。

「New Morning」で感じたこちらを圧倒するようなあのパワー、5人時代後期の曲を中心にしたセットリスト、そして鳥羽さんをゲストに呼べちゃうくらいの心の状態。ほら、もうタイプしてるだけでじわじわ泣けてくるのよ、私。

鳥羽さんは、本当に“ゲスト”だった。3人のカーネーション+ミュージシャンとしての鳥羽さんだった。たぶん、そう見えてる私は正しかったと思うのだけど、そう見えちゃってる自分に戸惑ってたというかなんというか。一緒に演奏している鳥羽さんに感激もしたし、とっても嬉しかったんだけどね・・・。

前へ前へ突き進むカーネーション。そんなカーネーションが大好き。5人時代よりも、強いところも弱いところもムキ出しで頑張ってる、トリオの“今”のカーネーションがもっともっと大好き。

だけど、ああ、本当に吹っ切ってしまったのねっていう、寂しさを感じてるんだ、私は。もう克服しちゃったの?みたいな。ええ、5人時代をいつまでも引きずってるのは私の方です、全くもう。

なんかね、自分も今幸せなのに、結構長いこと付き合った元カレが結婚するのを聞いて複雑なキモチになってるみたいな(全っ然違うけど:笑)、感情の種類でいうとそれに似てるかも。もー勝手だよなぁ。だけど、そんな複雑な気持ちもひっくるめて、大事に取っとくのも悪くないな、とも思う。

去年の九段のときは、3人であることの「自信」を感じた。今年は5人時代に完全に「決別」したんだなって感じた。私が戸惑っちゃうくらいの勢いで前に進んでる。なんかもうさー、なんていう人たちなんだろう、カーネーションって。あーもう、長いこと好きでいるといろんなことがあるなあ。

だけどシアワセだなぁ、と思う。作品を聴いたりライブを観たりするたびに、こんなに感情を揺さぶられて。それが妄想でも何でもさ、まるで恋してるみたいに、いつまでも揺さぶられてたいと思うよ。

今日また、『Parakeet & Ghost』聴いていて、「ヘヴン」の一節にあやうく電車の中で泣き出すとこだった。

  ぼくについてこれるね
  ぼくについておいでよ
  ぼくについてこれるね
  ぼくについておいでよ

ええ、ええ、もちろんですとも・・・!

っていうかなんか全然レポじゃなくてすんません。あのライブ観てこんなこと考えてる人なんて、いないんでしょうなぁ、はっはっは。


<セットリスト>

1.BUFFALO
2.やめておくれ
3.市民プール
4.魚藍坂横断

5.Rock City
6.100人のガールフレンド
7.SOUL POWER
8.愚か者、走る
9.シケイロスのように
10.New Morning

11.SUPER ZOO!
12.やるせなく果てしなく
13.マイ・フェイヴァリット・ボート
14.なにかきみの大切なものくれるかい
15.Superman
16.ハリケーン
17.Parakeet Kelly
18.グッバイ!夕暮れバッティング・マシーン
19.ハンバーガーですね
20.摩天楼に雪が降る
21.愛のさざなみ
22.ANGEL
23.Runnin’Wild
24.PARADISE EXPRESS

25.VENTURE CHRISTMAS TIME
26.夜の煙突
posted by あや at 23:26| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(2) | ライブ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
待ってました!もしかして放心状態が続いてるんじゃないかと密かに心配してましたよ(笑)

泣けてきた。これ読んで泣けてきたよ、あやさん!
そうなんだ。私も自分トコで近いことを書いたんだけど、「鳥羽さんは、本当に“ゲスト”だった。3人のカーネーション+ミュージシャンとしての鳥羽さんだった。」というのはこれ以上ない的確な表現ですねえ。
>自分も今幸せなのに、結構長いこと付き合った元カレが結婚するのを聞いて複雑なキモチになってるみたいな
いや、何となくわかる(笑)もう、さすがです、あやさん!
Posted by nakamura8cm at 2005年12月21日 09:27
「YOUNG WISE MEN」のアナログ!
しまった!そんなブツがあったとは!
Posted by nakamura8cm at 2005年12月21日 09:30
あやさん、先ほどはどうも〜(笑)。そしてレポ、おつかれさま〜。ああ、あやさんのレポはいつも気持ちこもっててじーんとするなあ。5人の時代〜3人の今を、ずっとリアルタイムで受け止めてきた人ならではの感想、泣けてくる…。それにしても人によって、「個人的ハイライト」がそれぞれ違ってるような感じって、さすがカーネーションだね!時間的にも、音楽的にも、幅と深さがケタ違いってことの証だと思うなー。“人それぞれのカーネーション”があるんだよね。おっきいバンドだ、そんな個人の思いまで巻き込みながら、堂々と「カーネーションとして」音楽やってる。うう。というわけで、TBさせていただきましたー。ああ、あやさんのレポのおかげであの夜をまた思い出した!
Posted by moonlightdrive at 2005年12月21日 17:36
◎nakamura8cm さん
いやいやお待たせしました。放心ていうのもあったんですが、なかなか時間が取れなくてね。ただでさえ時間かかるしね、私。
鳥羽さんゲストというのは、ほんとに会場中がいろんなこと考えただろうなぁって思います。私のはかなり特殊だったと思うので、ワカルと言ってもらえて嬉しいなぁ。なんかこんなこと書いていいのかなぁって思ってたので。

>「YOUNG WISE MEN」のアナログ!
これは私も踊っちゃいましたね。指定席だったけど早く入場して正解♪

◎moonlightdrive さん
わはは、こちらこそどうも〜! もうなんかおかしすぎるよね、私たち。
(解説:今日は青山さんのベスト盤の発売日なんだけど、新宿タワレコでなんと、moonlightdrive さんにバッタリ会ってしまったのよ〜)

そうそう、他の人のレポ見ても、人によってハイライトが違うよね。今回は特にそうみたい。おもしろいよねぇ、本当に。“人それぞれのカーネーション”、全部受け止めちゃってるんだもん、相当スゴイ!
Posted by あや at 2005年12月21日 22:42
こんばんは、お疲れ様です。待ってましたよ〜。って最近忙しくてやっと覗きに来れたんですが、想いがいっぱい伝わってきて読んでてうれしくなってくる感じです。
私のハイライトもParakeetkellyなんです!言葉では表現できないほど感動しました。
DVDも今日やっと見れました。「あんなかわいい緑や黄色の私の感動を、そんな事して遊んじゃいけませんよ」と突っ込みいれてしまいました(笑)
Posted by てら at 2005年12月26日 22:47
てらさん、こんにちは。
てらさんも「Parakeet Kelly」ですか! あれはほんとすごかったですよね。うんうん、私も「すげえ・・・」の一言でしたからねぇ。
DVDは私もまだ1回しか見れてないんですけど、ものすごく“らしさ”が出てて、あれはすごいうれしいクリスマスプレゼントになりましたね。
Posted by あや at 2005年12月27日 13:21
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