2004年12月15日

12/12 カーネーション 九段会館

まーるで夢のー中の幻ー?

…ライブのレポを書こうとするときっていつもそうなんだけど、記憶の中で、あのキラキラした時間がすごく遠い出来事のような気がして、なかなか渦中まで戻れない。

荘厳な雰囲気の九段会館。何度も上の方を見上げる直枝さん、客席を煽る大田さん、時々目を閉じて音を噛み締めてるような矢部さん。体中が記憶してる、ステージから繰り出される音。いろんな形を作ってたキレイな照明。みんなの歓声。大ラスのステージみんなの笑顔。そしてちょっと泣いてた直枝さん。

あそこに“何か棲んでる”っていうのは本当なんだと思った。あの空間、あの雰囲気、あの感覚。“キラキラしてる”以外に言葉が思い浮かばないよ。

はっ!何つータイミングなんだ。今、かけてた「SUPER ZOO!」が「あの日どこかで」に差し掛かった。ひーん、泣いちゃう泣いちゃう泣いちゃうってば。…しばし号泣…。私をもう一度あの場所に連れてってーー…。

***

九段会館は、以前映画の試写会で来たことがある。カッコいいホールだなぁとは思ったけど、ココでロックのコンサート?という印象がすごくあった。でもそのときとはオーラも違う。開場前の、入り口の重い扉からちらっと見える物販コーナーや、係の黒服(?)のお兄さんたちが、これから起こる普通じゃない空間を予想させてクラクラする。 

デザイン違いだと思ったTシャツは前後のデザインが違って白と黒の2色だった。んー、このデザインは普段は着ないなぁと思いながら、最初から2枚買う気だったので迷わず2色購入。大事なライブなんだし!

シナトラが流れてメンバーがステージに出てくる。どんな想いを胸に出てきたんだろう。でも、私にはいつもと変わらず「やあやあ!」っていう感じに見えた。「うぉ〜〜〜!」客席の反応上々。あぁよかった。私、渋公のときは客席とステージがすごく遠く感じたんだよ。九段もそうだったらドウシヨウって心配してたけど、このお客さんの様子だったら絶対大丈夫だ。いいライブになる。

でもね、私最初の1〜2曲くらい、すごく戸惑っちゃって、どうやって聴いたらいいのかさっぱり分からなくなってしまっていたのだ。ステージの3人はあんなに踏ん張ってバシッとキメてるのに、私の方が真っ白になってたのか、音が取れなかった。ギターのチューニングが狂ってるんじゃないかって思った。でも、数曲の間ギターは変えなかったし、本当に私の方が動転していたみたいだった。

「BLACK COFFEE CRAZY」で、FC会報の直枝さんのコメントを思い出した。あ〜これか〜。“シンコペのリフとあのメロディを同時に歌う”ってやつ。昔、ピアノを習ってた頃、バッハの二声とか三声とか大っ嫌いだったもの。私も歌いながら左手で指を動かしてみたけど、む、難しそうだ。想像だけでムガーーーっとなってしまう。

スカパラの北原さんを迎えて「ダイナマイト・ボイン」。最近思うんですよ、この曲やるの早すぎる。ここで本気で飛ぶと最後までもたないんですってば。でも飛んじゃうのだ。前のときも「早いってば〜」と思いながら飛んだような気が…。

「ゴング・ショウ」の間奏に差し掛かり、“あぁこれからよ、これからよ”とワクワクしながら直枝さんを見ていると、直枝さんは弾いてないのにギターの音が。良明さん、弾きながらの登場ですよ。これがまた、カッコいい、カッコいいのだ。私は良明さん初めてなんだけど、ううっ、のっけから泣かされてしまいましたよ。でも、私っていつからギターで泣けるようになったのかしら。良明さんと直枝さんのツインなんて、きゃーもう、溶けてなくなっちゃいそうです、私。どう表現したらいいんだろう。本当にどう言ったらいいんですか?

「トンピクレンっ子」は私は知らない曲(泣) 知ってる人にとっては感激だったんだろうなぁ。知らない私って、知らない私って、あー悔しい悔しい! こういう感動を一緒に味わえないなんて悔しすぎる。

博文さんが加わって「ボクハナク」。これは知ってるよ〜! それから慶一さん。何か被り物を被ってゆっくりゆっくり登場。ものっすごい存在感。客席もすごい。うわ〜〜カッコいいー! でも曲知らない…。後で曲名を知った。「DON'T TRUST ANYONE OVER 30」すごく有名な曲だよね、コレ。もう、みんなが歌ってて、うわーんすごい置いてけぼり食らった気分。悔しいよー!

このとき、ステージ上はムーンライダースの3人と大田さんと直枝さん。一直線で、ギターが4人も! これが慶一さんの日記にあった「ギターだらけ」なのかな〜なんて思ったけど、アンコールのときの方がもっと凄かったのである。

ここで、休憩(笑) っていうか、次の宮川弾トリオのセッティングにちょっと時間ください、とのこと。

貴公子っぽい感じが素敵なピアノの宮川弾さんと、美し〜いお嬢さんお二人。バイオリンの岡村美央さんとチェロの橋本歩さん。チェロの音って昔から柔らかくって大好きなんだけど、ピアノもバイオリンもすごく素敵で、こんなに少ない構成でこんなに深い音を出すのかー!と、ほぅ〜っとしながら聴き惚れる。本当に、青い部屋の公演を観に行かなかったのをすぐに後悔したよ。

宮川さんの軽いトーク(笑)のあと、カーネーションの曲のフレーズをつなぎ合せて作られた組曲。すごいっ!話に聞いただけで感動。泣ける話じゃないですか。カーネーションのみんなも嬉しかっただろうなぁ。こんな素敵なプレゼントを思いつくなんて、宮川さん、イカす!

曲は、演奏しているときは、何度か“あ、アレだ”と思ったんだけど、「リアルマン」がすごく印象に残っている。あとは…んー、思い出せない(汗) 本当にすごくすごく素敵だった。あ〜ボキャ貧だなぁ、私。

そして来ました「あの日どこかで」。アコギをイメージしてたのだけど、エレキの弾き語りから入るパターンだった(確か:汗)。あ〜泣ける。やっぱりこの曲ってすごい曲だと思う。あちこちで鼻をすする音が聞こえる。泣いてるよ〜。

ここで大野さんが呼び込まれ、昔のエピソードなど。92年ごろからずっとサポートでやってくれてたけど、大野さんが「世界の大野」になった瞬間に忙しくなって居なくなってしまったと(日本に)。「とんじょ(東京女子大)でさ〜」と、前もラジオのゲストに来たときにそういう紹介をしてたけど、直枝さん、憧れてたんだろうなぁ、東女(笑) 元々は昔のマネージャーの友達だったとかで、ライブ会場でお客さんにチラシを配ったりしてたそうだ。「俺たちそんなことさせてたよ。世界の大野に(笑)」って。

大野さんのサポート、すごく好きだなぁと思った。さすが、昔からカーネーションをよくお知りの方…。あ、違う、ゲストなんだった(笑) そう、忘れちゃうくらいサポートに徹していてカーネーションと一体化していた。「El Soldado」のピロピロピロ〜(すすすみません:汗)とか、まるで昔から存在してた音のように、控えめだけどしっくりきてた。

そして、3人であることにちゃんと自信があるから、こうやってキーボードを入れられるんだなって思った。アンコールで演った「EDO RIVER」なんかは、3人になった当初、あの“タララララン、タララララン♪”が頭の中で響いて、それに喪失感を覚えたりしたこともあった。でもそれも私の中で、いつの間にかちゃんと3人の「EDO RIVER」になっていて、カーネーションが3人であること、3人のカーネーションが、今では狂わんばかりに大好きなのだ。そんな今、ライブであの“タララララン、タララララン♪”を聴いて、私は泣いたよ。うー、また目頭が…。

気を取り直して、お楽しみの「レインメイカー」。頼れるアニキ、中森氏登場。このお方ももう半分メンバーかサポートかっていうくらいカーネーションに馴染んでいる。いやぁもう、たまらないわ〜。またしても溶けてなくなっちゃいそうだったですわ。FC会報の矢部さんの解説読んで、そうかー、その辺がエロいのかー、そそそうかもー、と納得したりもしたけど、この解説とおまけカセットのDEMO聴いて思った。一番エロいのは矢部さん、あなたです。

「Miss Cradle」では中森さんがギターをラップスティールに持ち替える。なるほど〜。ベースのあの難しいフレーズに差し掛かったとき、大田さんを見守ったのは私だけじゃないだろう。でも、大田さんたらあれ弾きながらコーラスも取ってましたからね。すごいなぁ。そういえば「Something's Coming」もベースが難しいんだって言ってたけど、今はライブでばんばん弾いてるもんなぁ。

直枝さんも指立ての成果、バッチリね。“どこまでも無意識に〜無邪気に〜天然に強烈な〜しびれるコード・ポジション”ね(笑:好きだなぁこういう直枝さんの言葉の使い方)。でもそれが矢部ワールドなのね。ああ素敵素敵ってさっきからそればっかりですが。

「SUPER ZOO!」は今年のカーネーションの象徴。いろんなことを思い出したよ。でもそういうのひっくるめて全部、乗り越えたんだなぁというような達成感みたいなものを感じていた。

「RUNNIN' WILD」、ライブで聴きたかったんだよ〜。じわーーってしてたら2番のボーカルは大田さん。更にじわじわじわ〜っとキてしまった。よく分からないんだけど、ああ、私たちはカーネーションに愛されているなぁってすごくすごく感じたのだ。“ありがとうありがとう”って言っているように感じた。穏やかなんだけどすごく強い心がこもっていて泣けちゃうんだよ。本当にカーネーションのファンでよかった。

「十字路」からはなんかもう、あまり覚えていないのだ。ただただ、おっきな口をあけて、叫ぶように一緒に歌っていたと思う。

アンコール。宮川弾トリオとの出会いの曲?という感じの前フリで「LOVERS & SISTERS」。直枝さんはスタンドマイクで歌一本。これが、すばらしかった。宮川弾トリオもすばらしいのだが、渾身の力を込めた直枝さんの“歌”。私のカーネーションライブ史上、最高の“歌”だったと思う。もう、それしか言えない。震えた。最っ高の“歌”だった。

そして「EDO RIVER」で泣いたあと、「じゃぁーみんな出てきて〜!」との声に出て来る出て来るものすごい人数が!(笑) そして青山さんが!祥子さまが! もうこちらも力の限り跳び、踊り、歌い、叫び、あとは覚えてないす。あとで、このときはものすごいギターの数になってたことに気づく。…私はあの時何を見てたんだろうかと思うくらい、覚えてない。

矢部さんも前に出てきてゲストもみんな横一列に肩を組んで、深々とお辞儀をする。2階席にも、3階席にも。そして、1階席の前の方の顔を一人一人確かめるように見てた直枝さん。これ、スゴイ。直枝さんはいつも前の方の人とは目を合わさないんだもの。きっと照れ屋さんなんだって思ってたんだけど。

***

直枝さん自腹のお土産は“詩集”。 どのタイミングで言ったのか忘れちゃったんだけど、「詩集をつくりました」って聞いたとき、本当にうわぁーーー…って思って、涙が出てきた。こんな、思いがけないプレゼントを、今まで誰かからもらったことなんてあっただろうか。

「渡します」って確かに言ってたけど、まさか本当に、一人ひとり、しかも握手まで…。あの日はすごく寒かったのに、風邪引いてないだろうか。引いちゃったんじゃないかな…。

直枝さんの手から渡されたときは、何を話そうかで頭がいっぱいだったけど、あとでじっくり詩集を手に取ってみた。シンプルであったかみがあって、どこか懐かしい感じがする。開いて思わず顔を近づけてみると、ふわーって九段会館の匂いがした。……ホントだって(笑)


最後に直枝さんが、「来年もよろしくっ!」と言った。「来年も」って来年も九段やるってこと?いや、きっと「来年一年」ていう意味なんだろう。でもね、九段会館は本当に特別な場所だった。またいつか、近いうちにやってほしい!

最高です。カーネーション、最高。もう、大好き!

<セットリスト>

第1部
01. OOH! BABY
02. おそろいのお気に入り
03. GARDEN CITY LIFE
04. BLACK COFFEE CRAZY
05. ダイナマイト・ボイン w/北原雅彦
06. センチメンタル w/北原雅彦

第2部
07. GONG SHOW w/白井良明
08. トンピクレンッ子 w/白井良明
09. ぼうふら漂流 w/白井良明
10. ボクハナク w/鈴木博文、白井良明
11. Don’t Trust Anyone Over 30 w/鈴木慶一、鈴木博文、白井良明
12. Straw w/宮川弾トリオ
13. hidden bars w/宮川弾トリオ
14. where's carnation? w/宮川弾トリオ

第3部「SUPER ZOO!」
15. あの日どこかで
16. El Soldado w/大野由美子
17. レインメイカー w/大野由美子、中森泰弘
18. Miss Cradle w/大野由美子、中森泰弘
19. SUPER ZOO! w/大野由美子、中森泰弘
20. RUNNIN’ WILD w/中森泰弘
21. スペードのエース w/中森泰弘
22. 十字路
23. THE END OF SUMMER
24. ANGEL

Encore
01. LOVERS & SISTERS w/宮川弾トリオ
02. Edo River w/大野由美子
03. 夜の煙突 w/ALL CAST!!
posted by あや at 16:32| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(1) | ライブ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あやさーーん。レポありがとう。読んでいてまた泣きそうです(仕事中なのに・・)。
「EDO RIVER」のあたりの思いも同じだなーって。あやさんと私の「カーネーションに対する愛のベクトル」はやっぱり近いかも。
“最高です。カーネーション、最高。もう、大好き!”
・・・うん!この一言につきるでしょう。
あ、あとね。自分のところにもまたあとで書くけど、金沢行くことに決めました。
Posted by ツカサ@仕事中 at 2004年12月16日 14:04
ツカサさん、読んでくれてありがとう。お疲れさま(笑)
どんどん長くなっちゃって、自分で読み返すのもやんなっちゃうよー。

>「EDO RIVER」のあたりの思いも同じだなーって。
やっぱりそう思った?あれは感慨深かったよね。思い出しただけで泣ける〜。

>あやさんと私の「カーネーションに対する愛のベクトル」はやっぱり近いかも。
うんうん、やっぱそうだよね。ホント語り倒したいよ。

>あ、あとね。自分のところにもまたあとで書くけど、金沢行くことに決めました。
わははー。いいなぁーもー! ツカサさんが行くならと思って思わず私も乗り換え調べちゃったりしたけど、その日は友人の結婚式でムリだわ。くーー、レポ期待してますわ。
Posted by あや at 2004年12月16日 21:55
ふぁー、ようやくこれました(泣)。
めちゃくちゃ忙しくなってしまって自分のとこをいじるのがやっとの生活なのです。
で、来てみたら「わーん(泣)」。
羨ましい〜。行きたかったなぁ。
しかもムーンライダーズのその名曲の数々にヨダレ。
わーん(泣)。DVD化してくれると嬉しいな。

頑張って来年は遠征したいでございます。
Posted by 祥之介 at 2004年12月18日 20:13
祥之介さんも読んでくれてありがとです。お疲れさまでした〜。
12月だものね、忙しいですよね。新潟は寒そうだけど、風邪など引かないでね。

いやぁ、ホントにすっごくすっごく良かったんですよ!
まだ油断すると“ぽわん⇒じわっ”としちゃってますわ。

ムーンライダーズは、やっぱりちょっとずつ探すことにしましたよ。今年に入ってからムーンライダーズ度が高くなったし、感動し損ねるなんて悔しすぎる! なんか、私なんてまだまだ若造だわ(笑)

DVDになるよ!いや、まだ誰もなるって言ってないけど、なるでしょ、するでしょ。
しなくてどうする!(決めてつけてる)

絶対来年こそはライブ見てくださいでございますよ〜
Posted by あや at 2004年12月18日 22:37
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Excerpt: 3部構成というのは一体どういうものなのか、まったく予想できなかったのですが、蓋を開けて見れば第1部と第3部はいつものカーネーションで、第2部に宮川弾トリオのインストという内容でした。第3部はSuper...
Weblog: めんちかつの腰くだけ日記
Tracked: 2004-12-15 21:02