2006年02月15日

アルバム「鈴木祥子」について語る

このアルバムが発売になってから、ずーーーっとこればっか聴いている。すぐに感想を書き始めてたんだけど、モタモタしてるうちに時間が経っちゃって、聴き込むうちにぐるぐるいろんなことを考えてたわけですが、いやー、ハマってます。

私はこのアルバムは「鈴木祥子」ってタイトルにふさわしいと思うよ。なんつって、新譜だー!って飛びつくのが初めてなヤツが言うのもナンですが、すごく、等身大の“今の”祥子さまがばんばん伝わってくる、ような気がしてる。

* * *

ええと、マキシに収録されてた4曲。私は持ってないのですごく新鮮に聴いたのだけど、なんかすんごいのですね・・・。こうプログレちっくなのって、私はあんまり馴染みがなかったので、最初のうちはちょっと圧倒されました。特にドラムがすごい・・・。

「LOVE/IDENTIFIED」は、ライブで矢部さんのドラムで聴いたときも、うおぉおぉー!と思ったけど、これほんと、すごいんだね。ドラムも凄いけど祥子さまのピアノもスゴイ。そしてなんと言っても歌がすごい。もう、何度聴いても鳥肌立ちっぱなしっす。そしてこのオリジナルを何度も聴いてるうちに、カーネーションと演ったときのがもう一度聴きたくなったなぁ。あのライブは CD になるそうなので、この曲も入ってるといいなぁ。

カーネーションが参加した3曲。「ラジオのように」はね、やっぱこの大田さんのベースが好き。うー、このぶいんぶいんがたまらんー! ライブで大田さんキャーと思ったのも、やっぱりこの曲だった。これは演奏は一発録りなのかな? すごくライブちっくで、祥子さまがタンバリン片手にスーツ姿の3人を従えて「なんか怪しげな東ヨーロッパのロックバンドみたいでしょ?」って言ってた絵がばーんと思い浮かぶ。ああ、かっこいい〜。ああ、また見たい〜。

「Frederick」はライブがカッコ良かったから、アルバムに入ってすごく嬉しい。で、よく見ると、えー?矢部さんコーラス入ってるの!? と耳を澄ますも分かるわけもなく、「うーうーうー」「はーいはーい、へーいへーい」とかの一人なんだろうなぁ。直枝さんの声なら分かるとこあるんだけどな。

「忘却」はね、・・・書き出したら止まらなくなっちゃったのでやめとく(笑) なんか、祥子さまのおばあさんの話を聞いて、「忘れてゆくことが幸せかもしれない」という気持ちが、分かったよ、うん・・・。この曲はもう、曲自体が凄すぎてぐわーっと盛り上がってしまうのだけど、直枝さんの哀愁漂うギターがまたすごくイイ・・・。じーん・・・。

* * *

祥子さまの歌を聴いていると、自分の中で封印した気持ちを思い出したりすることがある。懐かしかったり、チクッとしたり、ジワッとしたり。そしてすごーくエネルギーを使う感情だったりする。

私はずるいからさ、気持ちをセーブするとか、深入りしないっていうテクニックを駆使して、そういう感情を奥に奥に仕舞い込んでるんだなーと思う。別に男女の愛とか恋だけじゃなくて、例えば、カーネーションと同じくらい、他のミュージシャンを好きになったら大変なことになるから、深入りしないの、あまりに気になるくらいでいいや、とかね。(実はものすごく気に入ってる、このフレーズ)

そういうテクニックを身に着けることが、いわゆる「学習する」とか「大人になる」ということなのかもしれないけど、いくつになっても、全力で、こんなめんどくさい感情と正面からぶつかってる祥子さまは、本当に強い人だなあと思う。直枝さんは祥子さまのことを、「強いところと弱いところの振れ幅がすごい」って言ってたけど、私なんて、自分のその弱さと向き合う覚悟がないだけなんだよなぁ。“恐れることを恐れて”いる、に当てはまると思う。

どっちの方がいい・悪いじゃなくて人それぞれだと思うけど、私はヘタレなので避けてる方でいいや。ていうかそれ以前に、感情がどうしようもなく揺れてしまうことが、面倒なんだよね。・・・ってその辺が、いつまでも少女のような祥子さまと、着実に大人の階段を登っている私との違いのような気がするよ。はっはっは。

だけどその、避けてる部分に触れられるから、痛い。けど、それが真実の痛みなんだって、ココロが覚えてるようなところがあってさ、ハマるんだよねぇ。あ、その痛いというのは最近よく言う“イタイ”とか辛いとかではなくて、なんつうの?青春、みたいなもんかしら(笑) 胸を締め付けるような、喜怒哀楽というのかなぁ。やっぱ説明できるもんじゃないね。感じ方も人それぞれだと思うし。

* * *

私はこのアルバム、全体的にすごく力強い印象を持っているのだけど、それは、「Love Is A Sweet Harmony」と「道」の印象なのかな。特に「Love Is A Sweet Harmony」はもう、祥子さまそのもの、のような気がしてる。いや、どの曲も“そのもの”なんだけど、たぶん私が、鈴木祥子はこうあって欲しい、と思うような歌なんだと思う。少数派かもしれないけど、私はこの曲が一番好きだな。

そして「道」は、寂しさの中にも感謝と決意みたいなものを感じてる。この曲で終わることによって、このアルバムが、「前へ歩いていこう、私は鈴木祥子よ」って言ってるように思えるんだ。・・・って、まあ私の勝手な解釈ですけど、とにかく、このアルバムが「鈴木祥子」というタイトルであることがスゴイと思うし、これからもずっと、この人の歌を聴いていきたいと、改めて思ったのでありました。

・・・うへえ、久しぶりに語っちまった(笑)
posted by あや at 01:14| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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