2006年07月23日

7/21 鈴木祥子 SHIBUYA O-EAST

1月に発売になったアルバム「鈴木祥子」の、“一応”レコ発ツアー。って今 7月ですが(笑) 待ってましたよー。3月にインストアはあったけど、ライブは去年の 5月ぶり、だもん。BOXX は行けなかったし。

いやーー、よかった。すごいよかった。直枝さんのトークイベントを諦めてでも、行ってよかったってほんとに思ったよ。今まで見た中で一番よかったな。

新参者だから祥子さんのソロライブって初めてなのかと思ったんだけど、実は東京で完全にソロっていうのは初めてなんだとか。でも、インストアのときもひとりだったし、ゲストがいても必ずソロステージがあるので、だいたいあんな感じの弾き語りになるんだろうなって想像してた。がしかし、いやー、すごいちゃんと作りこんでて演出もしっかりしてて感動したよ。そういや今回、客席にリクエスト聞かなかったもんね。

祥子さんのソロでネタバレもないだろうと思ったけど 9月に京都もあるしね。でもステージの大きさが違うし、名古屋は割といつものっぽかったみたいだから、うーん、どうでしょ。京都に行かれる方は自己責任でご覧ください(笑) 同じものをやるんだとしたら、かなりのネタバレです。でも、全く同じものを磔磔でできるとは思えない・・・。

そしてすみません。カーネーションだけでなく、祥子さんにまで妄想飛ばしまくってます。

* * *

ステージの上は、ライブというよりお芝居のステージみたい。向かって左から、アンティーク調のソファと黒電話。ギター弾くとき用のスタンドマイク、グランドピアノ(左向き:椅子が右)、ウーリッツァ。上からはやはりアンティーク調のシャンデリアが 4つ。バックは赤の幕に見えたんだけど(アカリの具合かもしれない)。なんか、古めかしいお屋敷に幽閉されてるって感じ?

おもむろに黒電話が鳴り響き、祥子さんが上手から登場。鳴り続ける電話をチラッと見て、出ようとせずにピアノの前に座り 【愛の名前】 、 【何がしたいの?】 、 【PASSION】 。そんなこ小芝居的な始まりもあって、曲間に拍手も入れられずに息を飲んでじっと見守ってた。緊張というより「気迫」。なーんか今日の祥子さんは、スゴイ。

スタンドマイクに移動してアコギを手にし、「こんばんは、トウキョウー」(ややおどけ気味)。やー、いつもの祥子さんだ。衣装は白と黒のギンガムチェック?のワンピースで、スカートはペチコートでたっぷり膨らませてあってお人形さんみたい。で、そんなカッコで「女の恨み三連発、行っていいすか?」(笑)

ってことで、【Holdmethrillmetrustmeloveme】 、 【だまって笑ってそばにいる女】 、そしてエレキに持ち替えて、 【舟】 。もうねー、この時点でもー泣きそう。「だまって笑って〜」も「舟」も、特にものすごく印象に残っている歌なのよ。好きな歌、とはなんとなく言えない、でもすごくひっかかってる歌。祥子さんの歌は、私にとって刺さる場所が特別でね、他の人が絶対刺さないようなところをグサグサ刺してくるのだ。

ウーリッツァに移動して、先日の山野楽器でもやった 【Blackbird】 。「傷ついた翼で空高く飛んでいくんだ」みたいな歌詞が、40 になった自分にしっくり来たのかなって思ってたんだけど、この歌が黒人の女性解放っていうダブルミーニングだということを最近知ってビックリした、という話。女性の、解放。これが今の祥子さんの重要なキーワードになっているらしく、そんな流れで【わたしの望み】・・・「笑いたいとき笑って、泣きたいときは泣く」。そしてピアノに移動して 【Frederick】 、 【忘却】 。

スタンドマイクに移動してアコギを。先日客席からのリクエストで久々にやったのだけど、その時カポを持っていなく、すごい低いキーで歌ったけど、今日は大丈夫よ♪ ってことで 【ベイビー イッツ ユー】 。1st からの古ーい曲ってことで客席沸く沸く(笑)・・・「ひとりきり生きてゆく、なんて素敵なの」。で、ひとりつながりでってことで、ピアノに戻って 【ひとりぼっちのコーラス】 ・・・「だから今はひとりきりがいいの」。この詩は川村真澄さんが書いてくれたんだけど、当時祥子さんは23歳、とかそのくらい。その「強がり」を、当時はちゃんと意味分かってなくて歌ってたけど、今、すごーくよくワカル、というような話。続いて 【甘い夜】 ・・・「愛してなんかない、むしろ嫌い」。ううう、すごい好き、この歌。

ここでまた電話のベルが。祥子さんはベルを気にしつつ、黙ってステージ袖へ消える。で、ええと電話のベルはフェイドアウトだったんだっけ? 衣装換えだったので結構時間かかったと思うけど、祥子さんの多重コーラスの SE?がかかってたのはここだったかな?

でまた電話のベルが鳴り、黒ジャケット&パンツ姿で祥子さん登場。今度は電話に出ようとしたところでベルが切れる。横においてあったマイクを手に少しハミングしたあと、「おね・がい、あたしをみて・・・♪」 もうねー、たまんないよ。こーれーはすっごかった。歌一本で 【LOVE/IDENTIFIED】 。アカペラって言うんでしょうけど、アカペラって、楽器がない伴奏がないっていうイメージだけど、そうじゃなくて、そこに「歌」だけがあるっていうね。何も足りなくない、その「歌」だけで、ものすごい存在感。

んでこれがまたエロいんだ(笑) いや、今(笑)って付けたけど、笑いゴトじゃないんだよ。歌いながら、悩ましげにソファに腰掛けたり、立ち上がったり、また座ってソファの背にもたれたり。後半はリバーブっていうんですか?ディレイっていうんですか?よく分からないけど、会場中がアノ声で満たされるわけですよ。あれはヤバい、ヤバいでしょ。女の私でもドキドキしてましたから、男性の皆様は大丈夫だったでしょうか。いんやー、凄かった。息するの忘れちゃうくらい。

そしてピアノに移動して 【Blonde】 。「あなたはなんでも好きなことをわたしにしていいのよ、だってわたしはあなたのものだから」って・・・ああすげー、肉体派のショウコちゃん、こえーー(笑) そして、 【道】 。なんなんでしょ、この流れは。ああこれが今の鈴木祥子、やっぱこのアルバムは「鈴木祥子」なんだなぁと改めて思う。泣ける、泣けるよぉー、うぇーん。「ここからは、もうだいじょうぶ、ひとりで行くよ、さよなら」。私は過去のことは全然知らないけど、いろいろな大きいものを、吹っ切ったのかなと、私はこの歌からそんなことを感じたんだよね。だからこそ、「鈴木祥子」なのかなって。アルバムのクレジットを見ながらそう思った。

アンコールはジャケットを脱いで白のTシャツで。ピアノで坂本真綾さんに書いたという 【風待ちジェット】 、それからウーリッツァで 【東京で生まれた女】 。東京で生まれて育ってしまって、東京の悪いところばかり見えてたけど、京都で暮らし始めて、今まで見えなかった東京の良さが見えてきた。「華やかよ。都会や!」って(この「都会や」ってのが関西のイントネーションでカワイカッタ)。ひとつのところにずっと住んで、ここは良くないから、もっと別の場所にいいところがあるんじゃないかって思ったけど、東京にも京都にも、いいところと悪いところがある。で、わかったのは、「どっちでもいいんだな」ってこと。なんかこれ、目の前がぱぁっと開けたような感じがした。

そんな流れで 【あたらしい愛の詩】 ・・・「孤独に負けないように 自由に負けないように」。もう、泣くよー泣くよー。私、最初にこの曲をライブで聴いたとき、なんか哀しい歌なのに、なんでこんなに楽しそうに客席に一緒に歌えと言うのだろうと思ってた。でもこの歌ってそういう歌だったんだね。だって「あたらしい愛の詩」だもんね。うううー泣くー。

で、問題の 「I Still Love You」 のコールアンドレスポンスですが、祥子さんのファンはこういうときに歌わないのよ、盛り上げないのよ、って思ってたんだけど、今日はスゴかった。私は新参者でライブ参戦数も少ないのですが、祥子さんファンがこんな風に歌っているのを見るのは初めてですよ。それはもう感っ動ーでまたうるうる。(・・・でも普段客席が静かなのって東京だけなのかなぁ・・・)

2度目のアンコールで登場した祥子さんは、白のぺらっぺらのワンピース。え、えろい。周りから「うぉー」という声が漏れてたのを聞き逃さなかったぞ。で、ピアノに座って「私が失恋したときに作った歌を演っていいですか」ということで、これがタイトルなのかどうなのか、 【失恋の歌】 。全編英語の歌だった。で、最後はあれ、アコギだっけエレキだっけ?で 【GOIN' HOME】 ここでも客席から歌が!

最後、丁寧にお辞儀してステージを去るときは、ほんと泣いた。なんだろ、なんで泣けたんだろ。いいライブだった、っていうんじゃなくて、今の丸裸な鈴木祥子に、よくやった! っていう感じ・・・? いいライブだったってことなんだけど、そんな風に客観的になれない。感動をありがとう、じゃなくて、なんかこっちまで達成感みたいな? うーんよく分からないけど、とにかく、胸がいっぱいになってしまったんだ。ほんとうに、ほんとうーに感激したな。

* * *

音源付きパンフレット「創作ノオト 中」を購入。これもすごい良かった。頭脳派のSYOKOちゃん、中立派の祥子さん、肉体派のショウコちゃんの会話、なんだけど。祥子さん、ここまでやっていいの?っていうくらい赤裸々。読んでみて、ライブと同じ種類のじぃーんがやってきた。全然違うものがひとつの体に押し込められてるなんてどだい無理がある。でもそれをひとつにまとめるのは・・・・・・。いやあ、泣くよ。って最初っからこればっかりですが。

<セットリスト>

1. 愛の名前
2. 何がしたいの?
3. PASSION
4. Holdmethrillmetrustmeloveme
5. だまって笑ってそばにいる女
6. 舟
7. Blackbird(ビートルズ)
8. わたしの望み
9. Frederick
10. 忘却
11. ベイビー イッツ ユー
12. ひとりぼっちのコーラス
13. 甘い夜
14. LOVE/IDENTIFIED
15. Blonde
16. 道
---
17. 風待ちジェット
18. 東京で生まれた女
19. あたらしい愛の詩
---
20. 失恋の歌 ←?
21. GOIN' HOME


・・・これから怒涛のライブ週間。感想は簡潔にパパパッと、と思ってたのに、またすごい書いちゃった。今日が休みでよかったよ・・・。いや、休みだったから書いちゃったんだね? ああーねむいー。
posted by あや at 04:49| 東京 ??| Comment(2) | TrackBack(0) | ライブ
この記事へのコメント
お疲れ様でした!私もソロのワンマンは初めてでしたが今回は(おどけ)も少なく完成度の高いLIVEでしたね。
いやしかし「Love/Identified」凄かったなあ。暑い夜がさらに爆発した感じです。でもこれが彼女の世界なんですね。
Posted by Bassman at 2006年07月23日 14:51
◎Bassman さん
いつものおどけた感じのライブもいいんですけどね。こんなのが観れるなんて思いもしてなかったのですごーく得した気分でした。この日のライブこそ、DVD にしたらいいのに。

>いやしかし「Love/Identified」凄かったなあ。
んねぇ、凄かったですよね。「エロカッコイイ」ってのはこういう人を言うのだ、うん。
Posted by あや at 2006年07月24日 00:01
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