人には向き不向きってものがある。だから「適材適所」って言葉があるのだな。
仕事で44ページの小冊子を40部プリントアウトした。半分に折るとページ順になるようにして両面印刷するってやつだ。
それだけのことなんだけど、うちの旦那はどうしてもできない。ページ順なんてアプリケーションで指定できるし、あとは奇数と偶数に分けてプリンタにかけるだけなんだけど。効率良くやろうとして大量に命令かけて、2枚吸い込んで全部ずれちゃったり、奇数と偶数を間違えたり、紙を入れる方向を間違えたりする。
仕事ではもっと複雑で難しいことをやっているのに、どうしてできないんだ?こんな、私でもできるようなこと。彼曰く「紙が絡むとだめなのだ」と。彼は、コンビニでコピーとっても縦置きと横置き間違えたり、順番がぐちゃぐちゃになったりする。
そういえば、最前線でバリバリ働いている人ほどそういうのが苦手な人が多いみたい。勤めてた頃は、コピー機が詰まった、エラーが出た、紙がない、とかでいちいち呼びに来たっけ。そのときは「もう、甘えんぼさんなんだから」って思ってたけど、どうやら本当に分からないみたいだ。
私は事務一筋10数年。「事務のエキスパート」と自負している。
事務って地味だし、勤めてた頃は「非生産部門」とか言って「穀潰し」みたいに言われてきた。バイトにでもやらせときゃいい、みたいな。
私はすごく大事な仕事だって堂々とやってきたつもりだったけど、そんな風に言われ続けて、ちょっとひねくれてたっていうか、「所詮事務しかできない女さ」って思ってたところもあった。
でも、旦那が会社を辞めて自分で仕事を始めたとき、旦那が本当に事務がダメなことを知った。
独立開業すると、まず、事務周りで壁にぶち当たるらしい。それまでは会社の女の子がやってくれたからね。そして初めて事務の大切さと大変さを知るのだそうだ。
そういう意味では、うちはラッキーだった。
旦那が苦手なところは、ことごとく私の得意分野だったりする。不思議なくらい、凸凹がぴたーーっと一致するのだ。おかげで「私って実は結構使えるヤツ?」って思えるようになった。
そしてそれは多分、旦那がちゃんと私のスキルを認めてくれているから。
私は褒められればどんなに高い木にも登るので、こんな、冊子のプリントアウトごときで「天才っ!」とか言われて自信つけちゃうのだ。
前だったら「バカにしてる?」とか思ってたと思うけどね。人が出来ないことが出来るというのは、出来ない人にとってはスゴイことなのだよ。
考えてみたら、世の中っていうのはそういう風に成り立っているのだな。カンペキな人なんてこの世にはいなくて、その凹んだ部分を誰かに補ってもらっているのだ。だから、凹んでることを恥じて無理に頑張ったりしないで、誰かに頼ればいいのだ。
あれ?なんか「どうして男はコピーができないのか」って話を書こうと思ったら、全然違う結論が出てしまった(汗)
ちなみに…という話でもないのだが、旦那がプリントするとプリンタは調子悪くなるけど、私がやるとそんなことない。コピー機とか調子悪くてサービス呼んだりすると、修理の人が来た途端、調子が良くなったりする、アレに似てる。
機械にも使う人の気持ちが伝わるのかもね。「使えねープリンタだな」ってのが伝わったら機嫌も悪くなるわさ。映りの悪いテレビに「ありがとう」って声をかけて撫でてあげたら直った話も聞くしね。
2004年10月14日
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