うちの旦那の実家は和菓子屋さんである。しょぼーい商店街の小さな和菓子屋さんで、私は菓子折りに入れるウンチクが書いてあるペラとか、箱に貼るシールとか、印刷に回す程でもないというようなモノを作ってあげたりしている。
年に何回かスポットで地元のデパートに卸すことがあるのだが、今日、予定を上回る注文が入って、作っておいたお菓子の名前をプリントした帯とシールが足りなくなってしまったらしい。「届けに来て〜!」とお義父さんから電話が入ったので、急いで作ってバイクでブーンと持って行った。
そうしたらなんかいつもと様子が違う。1Fが工場で2Fが自宅なのだが、お義母さんがいないようだ。「あれ?お義母さんはお出かけですか?」「うん、出てった」
私も家で急ぎの仕事がたまっているので、届けるだけ届けたら帰ろうと思っていたのだが、なんとなくお菓子の梱包を手伝い始めてしまった。まぁお義母さんが帰ってくるまで…と思ったらちっとも帰ってこない。普通に買い物にでも出かけたのだと思ったのだが…。
「お義父さん、ひょっとしてお義母さんとケンカしました?」「うん、『出てけ』って言ったの」
…またかよ…。
ここんちは、ドラマに出てきそうな典型的な商店街のケンカばっかりしてる夫婦なのだ。というか、お義父さんが「バカヤロー、コノヤロー」で、お義母さんは無視。無視っていうかアマノジャクというか、「こうやれ」と言われたらガンとしてそうしない、みたいな。お義父さんもお義父さんだし、お義母さんもお義母さんなのだよ…。
私は最初、お菓子を作るほうも手伝ったりしててお義父さんの話ばかり聞いてたので、お義母さんが悪いって思ってたけど、どうも違う。お義母さんもものすごいクセのある人だけど、お義父さんのせいで、ひねくれたに違いないと、最近思うのだ。
お義父さんはとっても古い人間だ。女房が家のことをするのは当たり前。店の仕事も手伝って当たり前。ばあさんの面倒を見ることは嫁に来たときから分かりきってたこと。要するに、お義母さんに全然感謝していない。お義父さんだけじゃない、子供たちもそうなのだ。お義母さん、確かに元からちょっと難しい性格らしいけど、こんな中にいたら、私だって嫌になるよ。
帰り際「お義母さんが帰ってきたら、優しくしてあげてくださいよ。ちょっとうまくおだてたら気持ちよく働いてくれますって」と言ったら「なんで私が『働いてください』なんて言わなきゃなんないの」となってしまい、私はドアのノブに手をかけたまま30分も言い争ってしまった。私は完全にお義母さんの味方だ。
朝からお茶しか飲んでないとか言ってたから、ご飯作ってあげようかと一瞬思ったけど、お義母さんの有難みを知れ!と思って何もしてこなかった。冷蔵庫にはきっと簡単に食べられるものがあるのに、わざと食べていないんだろう。
きっと今晩のうちか明日くらいには帰ってくるんでしょー。はー、全くもう。
2004年10月22日
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